顧客の「DXパートナー」となり、社会に新たな価値を届け続ける

  • 株式会社野村総合研究所
  • 経営役 人事部長
  • 柳澤 花芽 様

スキルチェンジを避けては通れない時代。「変化すること」を楽しんでほしい

南:「人生100年時代」といわれ、労働寿命は長くなる一方、情報技術の進化などによって企業を取り巻く競争環境は激化し、事業の寿命は短くなっています。「定年まで一社で働き続ける」ということは考えにくい時代になりましたが、このような状況のなかで、柳澤さんが社員の方に大切にしてほしいと思う視点について、お聞かせください。

柳澤:社員一人一人が自分自身の人生と将来的なキャリアを考え、行動する「自主性」が大切であると考えます。「会社が決めた配属先の部署で頑張っているうちに、いつのまにか経験が積まれ、自分のスキルやキャリアとなり、昇進した」というケースも過去にはあったかもしれません。しかし、技術が日進月歩で進化し、ビジネスモデルが変化し続けるなかでは、会社が与えた仕事だけをしておけばキャリアを積むことができる、というスタンスでいては時代に取り残されてしまいます。逆に、スキルチェンジは避けて通れないこれからの時代において、「常に変化していきたい。変化することが楽しい」と思える人は強いでしょう。

意識を変えることは簡単ではありませんが、「何歳になっても新しいことにチャレンジすることの楽しさ。そして、それは自分自身の未来や可能性を広げる」というメッセージを伝え、できるだけ多くの人に共感してもらいたい気持ちは強くあります。また、人事として社員の変化や挑戦を後押しする仕組みや仕掛けは、これからどんどんつくっていきたいですね。

南:私も「変化しない、挑戦しない」ことの方が「怖い」と思ってしまう性格です。私の世代の場合は、恐らく60年間ほど働くことになるでしょう。そうするとこれまで働いてきた20年間というのは、まだ3分の1にすぎません。今、目の前のキャリアに悩んでいる20~40代の方は多いかもしれませんが、長い目でみれば「まだ始まったばかり」といっても過言ではありません。

私は昔から自分のキャリアを「20代は『修業』、30代は『練習試合』、40代からようやく『公式戦』である」と捉えてきました。大学卒業後、投資銀行を経て、28歳でプロ野球球団の立ち上げに携わり、33歳でビズリーチを起業するという、私が選択してきたキャリアを理解してくれる人は、これまでほとんどいませんでした。しかし、「人生100年時代」が到来した今では、変化の多い私のキャリア観に共感していただける人も増えてきたように思います。

最後に、これから10年、20年後に、「NRIがどのような企業であってほしい」と考えていらっしゃいますか。柳澤さん個人の思いをお聞かせください。

柳澤:「社会やお客様に新たな価値を提供したい」「ワクワクする仕事ができそう」というビジョンやバリューに共感して、NRIに就職・転職してくれる方が増えるとうれしいですし、社員にとってもNRIで働いていることが誇りとなる会社であってほしいです。そのためにも「社会課題を解決し、新しい価値を生み出していること」を、社員自身が実感できるような環境づくりが必要だと考えています。自分たちの仕事が、未来や社会をつくっているということを、呼吸をするかのようにごく自然に感じられるような組織・企業となってほしいです。

柳澤 花芽 様 略歴

1991年、東京大学卒業。同年、株式会社野村総合研究所入社。システム部門に配属、業務分析などシステム開発の上流工程を経験。96年、コンサルティング部門に異動となり、以降幅広い業界の事業戦略、組織開発、サステナビリティ経営などのコンサルティングに従事。2019年4月、経営役 人事・人材開発副担当兼人事部長に就任、現在に至る。

取材・文:高橋 秀典
カメラマン:棚橋 亮
記事掲載:2020/1/7

 

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