グローバルで「選ばれる会社」へ

  • 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
  • 代表取締役副社長執行役員 人事本部長
  • 柳 圭一郎 様

日本のシステムインテグレーション業界をけん引し続ける株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(以下、NTTデータ)。グループ全体で、売上高2兆円超、社員数は世界53カ国・地域で12万人が働いています。急速なグローバル化を実現し、さらなる成長を促すためのポイントは、どこにあるのでしょう。「経営のスタンス」から「今後の働き方」まで、代表取締役副社長の柳圭一郎氏に伺いました。株式会社ビズリーチ代表取締役社長の南壮一郎が、経営者の目線から問いかけます。
(所属・役職等は取材時点のものとなります)

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 代表取締役副社長執行役員 人事本部長 柳 圭一郎 様

株式会社ビズリーチ 代表取締役社長 南 壮一郎

「とどまり続けてはならない」からこそ、グローバル化を進める

南:御社は近年、世界に向けて貪欲に進出を続けていらっしゃいますが、進出を促すための経営のセンターピンは、どこに置かれているのでしょうか。

柳氏(以下、柳):NTTデータとしては創立31年、現在のビジネスを始めて50年以上になりますが、経営に対するポリシーは「ITを使ってお客様の仕事、あるいは社会をより良くしていく」ことで一貫しています。私たちはBtoBのビジネスですから、お客様の要望に応える責務があります。それを果たし、事業を通じてお客様の社会的課題の解決に間接的に貢献していくことが、中核的なミッションです。

南:御社は、まさにお客様とともにさまざまな課題をIT技術の力で解決しながら、社会を彩るさまざまなプロジェクトに携わってこられたのだと思います。その一方で、中期経営計画やコーポレートサイトのメッセージに「グローバル」というキーワードを明確に掲げられていてびっくりしました。僕の勉強不足ですが、これまで「国内」のイメージが強かった御社が、現在、グローバルでどのような事業展開をされているのか、それにはどういう経緯があったのかに大変興味があります。その背景などをお聞かせいただけないでしょうか。

柳:現在、当社の社員は全世界で約12万人、そのうち日本人は約4万人弱と、実は社員の3分の2以上が外国籍なのです。ITを使った産業革命が進んでいく過程で、私たちも急速にグローバル化が進みました。特にここ10年は、お客様からもグローバルなサポートを求められるようになったことをきっかけにそれがさらに加速し、買収や海外進出によって拠点を広げてきました。このようにグローバルに展開していくなかで大切なことは、NTTデータグループ各社の「掛け合わせ」だと思っています。つまり、相乗効果によって伸びていく、ということです。

第二次産業革命以前には一定のエリアに収まっていた人間の生活圏は、鉄道や自動車の登場以降、大きく拡大しました。同様に、今はICTの発達によって情報は瞬時に地球上をかけめぐり、その影響で人々の考え方も変化しています。

ではなぜ当社のような日本の企業がこれほどまでにグローバルを意識して経営をしているかというと、グローバル化を進めないことは、昔で言う「蒸気機関車を使用しないで徒歩1キロ圏内にとどまって生活を続ける」のと同じことだと考えているからです。ICTの発達で、情報の共有に物理的な距離は関係なくなり、世界から知見を取り入れ、私たちの知見も世界に伝えることが可能になりました。この環境を生かして、重要なことは伝え合い、共にレベルアップしていく。そうしなければ、今後は勝ち残っていけないでしょう。

南:まさに、2019年度~2021年度の中期経営計画にある「Global 3rd Stage」のなかで語られていたことですね。

柳:そうです。「海外拠点を設け、各地での知名度やポジションの確立」という第1、第2ステージを経て、今まさにNTTデータグループとしての相乗効果を発揮する第3ステージに向かっていると考えています。

南:必然的に多様になっていく組織をまとめていくうえで、人事としてどのようなことを大切にされてきたのでしょうか。

柳:例えば企業買収の精査ひとつを取っても、グループを同一の価値観で経営していくために、会社の成り立ちや経営者・社員のコンピテンシーはもちろんのこと、当社が大切にしている「顧客志向」などの企業文化への共感があるかどうかを重視して、確認しています。当社のグローバル化における成長戦略では、一緒に働いていくうえでのバリューの統一が最も大事といえるかもしれません。

 

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